ウクライナ侵攻における音楽界への影響

ロシアのウクライナ侵攻に伴い、ウクライナを応援する世界中の動きと、ロシアに対する制裁が世界中に広まっています。ロシアはパフォーミングアーツ(楽器演奏、オペラ、バレエ等)においては、世界でトップクラスと言えるでしょう。作曲家ではラフマニノフ、プロコフィエフ、チャイコフスキー、ピアニストもリヒテルやホロヴィッツと歴史に名を刻んだ音楽家の名前を挙げればキリがありません。フィギュアスケート、オペラやバレエでも、ロシア勢がいなければ世界のレベルが下がると言っても過言ではありません。ロシアには独自の教育法があります。ロシア教育の伝統を引き継ぎ、(今は分かりませんが)基本生徒は先生の家に住み込みで練習し、更に練習の為の先生も付くそうです。今でもモスクワ音楽院は最も有名な音楽学校の一つであり、最近では日本からの留学生も多いです。その留学生達は帰国を迫られています。最近では世界三大国際コンクールのチャイコフスキーコンクールも世界国際コンクール連盟から除名されました。ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団の主任指揮者のゲルギエフ氏は、プーチン政権に近い事から解任されました。反プーチン政権を唱えない限り、ロシア人はロシア以外で活動する事が難しくなっています。この事については賛否両論ありますが、個人的にはやむを得ないと思っています。何故ならここで尊重しなければならないのはウクライナ人です。ロシア人が何事もなかった様に国際コンクールやオリンピックで活躍する場所にウクライナの人達の居場所があるでしょうか。プーチン政権と近い指揮者がいるオーケストラに、家族や親戚を殺され、故郷を破壊されたウクライナ人が入団出来るチャンスがあるでしょうか。広大なロシアの地に住むロシア民族の魅力は、歴史、文化、ロシア人の感受性や芸術性に凝縮されています。この様な事になってしまって残念ですが、ロシア人の音楽家は亡命するか国に留まる選択を迫られているのかも知れません。

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