リハーサル時に、トルーシュ先生と「一回、発表会を客席で見てみたい」と話していました。満席になった今回の発表会、客席から見た生徒さん達は、輝いていたに違いありません。演奏は、子供では数分で終わる事が殆どです。その数分の為に、半年近くかけて練習し、そしてストレスもかかります。弾く前は緊張もあり、「もうこんなことやりたくない」と思うのですが、発表会の季節になると、何故か出ないと勿体無い様な気がします。それぞれが、晴れ舞台で弾く価値と、それまでの過程の価値を見出しているのだと感じます。「緊張」とは、とても心地悪い感情です。発表に伴う緊張を克服して演奏しただけでも、大きな評価に値する事だと思います。私の恩師のお父様は、ボルショイオペラのテノール歌手でスターでした。「プロが支払われる対価は緊張だけだよ」と良く言っていたそうです。そんな事を思い出しました。
全員、これ以上望めない程の出来だったと思います。おめでとうございます！
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