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発表会を終えて

2025年度の発表会を無事終える事が出来ました。毎年思うのですが、今までで一番素晴らしい発表会だったと思います!子供の部、大人の部と分かれていた今回の発表会、生徒さん全員の演奏が心に響きました。生徒さん達は演奏を通して何を伝えているのでしょうか。年中さんから大人、大人は20代から50代まで、年齢によって、伝えようとしている事が違う様に思えました。未就学児はお母さんやお父さんの為に、小学生は自分の為に、そして小学校から高学年からは「好きな音楽を自分なりに表現する為に」と変化していきます。ここに、ピアノを習うゴールが見えた様な気がします。保護者の方から「子供にピアノを続けていって欲しい、どういう子がずっと続けていっているのか」という質問を受ける事が多々あります。今までは、正直よく分かりませんでした。「ピアノが上手くなれば、楽しくなるに違いない」「厳しすぎると嫌になるに違いない」「楽にやれば続くはずだ」「厳しくしすぎるのも良くない、でも練習はすればする程上手になる」色々な実験が、ご家庭でもレッスンでも試されます。バランスが必要なのは言うまでもありませんが、今回の発表会での中学生と大人の演奏を聴いて気が付いた事があります。ずっと音楽を続けられる子供は、音楽に対する感性があります。感性とは、曲に対して「美しい」「かっこいい」と感じる心です。それと同時に、「積み上げる努力」。敢えて言うならば、この二つが必要不可欠な要素なのかもしれません。今回の発表会で聴いた中学生の演奏は「小さい子供達が中学生になった時に、こんな演奏をして欲しい」と思う理想の演奏だったと思います。大人に関しても同じ事が言えます。音楽を好きな人が集まって弾く演奏会に感動しました。大人になると、違う難しさも出てきます。上手に弾きたいと言う気持ちが大きくなりすぎると、音楽を楽しむ心とのバランスの調和が乱れます。私自身、上手に弾きたい、失敗したくないと言う気持ちが先走り失敗する事があります。大人の生徒さん達は「感性」の塊の様な演奏で、個々の音楽に対する想いの伝達の力に圧倒され、感動で胸がいっぱいになりました。語り出したらキリがないのですが、発表会という大きな節目に、私自身、音楽に向き合い、ピアノと向き合う事を生徒さん達を通して考させられました!














 
 
 

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